学習者の多国籍化への対応 — 日本語教員試験 応用試験 練習問題 第5問 / 60
次の事例を読んで、問いに対して最も適切なものを一つ選びなさい。
日本語学校の教務会議で、在籍学生の構成の変化が報告された。「5年前はA国出身者が7割を占めていたが、現在は10か国以上の学生が在籍し、特定の国籍が突出していない。英語も母語も通じない学生が増えている。」
この変化をふまえた授業運営の方針として、最も適切なものはどれか。
○答えと解説を見る
正解: ③ 媒介語に頼らず、視覚教材・実物・やさしい日本語を活用した直接法的な指導を充実させる
学習者の多国籍化が進むと、特定の媒介語(翻訳や説明に使う言語)に依存した指導は成立しにくくなります。絵・実物・ジェスチャー・文脈から意味を理解させる直接法的な技術と、レベルに応じた教師の日本語の調整(ティーチャー・トーク)の重要性が増します。国籍別のクラス編成は規模的に非現実的なうえ、多様な学習者が日本語で交流しながら学ぶという教室の利点も失われます。